あいさつ
大阪大学大学院歯学研究科 有床義歯補綴学・高齢者歯科学講座
池邉一典
この度,第34回日本咀嚼学会学術大会の大会長を仰せつかりました大阪大学の池邉です.大阪での開催は,野首孝祠先生が2007年に第18回大会を開催して以来,16年ぶりとなります.このような貴重な機会を与えていただきましたことに,増田裕次理事長をはじめ会員の諸先生方に深く感謝の意を申し上げます.
2020年より猛威をふるった新型コロナウイルスもようやく落ち着きを見せ,停滞していた社会活動が少しずつ復活してきました.研究活動においても,今年度は多くの学術大会が対面で開催されており,コロナ以前の活気が戻りつつあるように思います.第34回を数える本学術大会においても,皆様と直接お会いして活発な議論を繰り広げ,充実した大会にすべく,準備を進めております.
さて,今大会のテーマは「咀嚼から考える幸福長寿へのロードマップ」としまして,高齢者の健康でより充実した生活を考える上で,学会として何ができるのかを皆様と語り尽くす会にしたいと思っております.特別講演,シンポジウム,ランチョンセミナーでは,分野の垣根を越えてさまざまな視点から「咀嚼」について著明な講師の先生方にご講演いただき,皆様と新たな知見を共有できればと思っております.たこ焼き,お好み焼き,串カツなど,美味しい物は枚挙に暇がない大阪の地で,実り多き学術大会を開催すべく,我々担当校一同,精一杯準備して参ります.多くの方々のご参加を心よりお待ちしております.